令和7年第2回定例会(2025年6月18日)一般質問 教育基本法に則した教育について
みなさま、こんにちは。
2025年6月18日の秦野市議会第2回定例会において、教育基本法に則した教育について一般質問をいたしました。社会の中で心に起因するさまざまな課題が見られる今、教育の原点である教育基本法に立ち返り、本市の教育施策について問いを重ねました。以下に、質問の順序に沿って内容をお伝えします。
1. 本市の教育大綱と総合教育会議について
教育基本法の歴史を振り返りながら、改正後の目的(人格の完成)と目標(豊かな心、伝統・文化の尊重、公共の精神など)が重要であることを述べ、本市では教育基本法に則してどのような教育大綱を定めているのか、また総合教育会議はどのような形で開催されているのかをお伺いしました。
市の答え
本市の教育大綱は、教育基本法や秦野市民憲章の理念を基に、5つの教育目標(生命や人権を尊重し平和を愛する豊かな心を持つ人、人や自然との共生を大切にする人、心身ともに健康で希望を持ち夢の実現に向けてたくましく生きる人、郷土の歴史や文化を尊重し新しい文化を創造する人、公共の精神を尊び自ら学び考え行動する人)と5つの基本方針を定め、令和3年度から令和7年度までの期間で推進しているものです。
総合教育会議は、市長と教育委員会が教育施策の方向性を共有し、民意を反映した教育行政を進めるための法定会議体で、おおむね年2回開催され、これまで学校のデジタル化、教員の多忙化対策、全国学力調査の分析、みらいの学び舎づくりなどをテーマに協議されています。
2. 教科書の採択基準について
歴史教育の重要性を述べ、教育基本法の目的と目標を教科書採択の最上位基準とすべきと考え、令和6年度の採択手続においてこれらをどのように位置づけ、他の基準はどのようなものだったのかをお伺いしました。
市の答え
教科書の採択は、学習指導要領や神奈川県の基準に基づき、公明・適正を期し、地域の特性を考慮して行われています。基準には、教育基本法の第1条(目的)及び第2条(目標)をはじめ、学校教育法、学習指導要領、かながわ教育ビジョンとの関連、内容・構成、分量などが含まれ、各教科ごとの具体的な観点も設けられています。小・中学校とも最近の採択替えを終え、現在使用中です。
3. 教育委員の選任基準について
教育委員は、教育基本法の目的と目標の実践者であるべきと考え、どのような基準で選出されているのかをお伺いしました。
市の答え
法律に基づき、人格が高潔で教育・学術・文化に関する識見を有する者の中から、年齢・性別・職業のバランスを配慮し、保護者が含まれるよう総合的に選任されています。現在は学識経験者2人、保護者委員1人、女性委員1人の構成です。
4. 学校における国旗・国歌の指導について
国旗・国歌の教育が国家観を育む上で大切であると考え、現在、学校でその意義の指導や国歌斉唱はどのように扱われているのかをお伺いしました。
市の答え
学習指導要領に基づき、我が国の国旗・国歌の意義を理解し尊重する態度を育てるとともに、諸外国の国旗・国歌も尊重する指導を行っています。国旗及び国歌に関する法律の施行以降、さらに明確に位置づけられ、本市では全小・中学校で国旗掲揚と国歌斉唱を実施しています。
5. 家庭教育の支援施策について
見るもの聞くものすべてが教育となり得る中、教育基本法第10条第2項に基づき、家庭教育の支援として本市ではどのような施策を講じているのかをお伺いしました。
市の答え
教育振興基本計画で、学校・家庭・地域が一体となった教育環境づくりを推進しています。具体的な取り組みとして、食育や質のよい睡眠の指導、ICT端末の家庭でのルールづくり支援などを行い、現在計画の改定作業でも保護者代表や有識者の意見を取り入れながら進めているところです。
意見・要望
これらのやり取りを通じて、教育基本法の理念が単なる知識の伝達ではなく、心の基盤を築くものであることを改めて感じました。知育偏重ではなく、豊かな人間性、伝統への敬意、公共心を育む教育が、子どもたちの未来と社会の調和につながると考えます。
特に、歴史の理解を通じて自尊心を養うこと、国旗・国歌の深い意味を伝えること、デジタル機器の適切な使い方や情報リテラシーの家庭への啓発、さらには有害コンテンツからの保護など、家庭・地域と連携した取り組みのさらなる充実をお願いしました。
また、総合教育会議において、教科書や歴史教育に関するテーマを取り上げ、有識者の意見も参考にした深い議論を進めていただけることを提案しました。教育委員会会議等の場を通じて、「教育委員の皆様とも情報共有をした上で、総合教育会議のテーマ設定の参考にさせていただければと考えております。」との回答をいただきました。この点についても、大きな期待を寄せています。
市民の皆様とともに、子どもたちが心豊かに、誇りを持って育つ秦野の教育環境を、これからも考えてまいります。ご関心をお持ちいただけましたら幸いです。
ありがとうございました。

