令和7年第4回定例会 一般質問(2025年12月10日)

議会活動

令和7年第4回定例会 一般質問(2025年12月10日)

皆様、こんにちは。中村知也です。

このたびの一般質問では、秦野市の将来を深く見据え、水源地の保全、人口減少と外国人との共生、教育、文化財の保護という四つの大きなテーマについて、質問いたしました。主なやりとりをより詳しくお伝えします。

1. 水源地の保全について

秦野市は丹沢山地を水源とする豊富な地下水に恵まれ、市の水道水の約7割を地下水に依存しています。この貴重な資源は、私たちの暮らしの基盤です。過去に汚染や水位低下の問題がありましたが、市民・企業・行政が一体となって克服してきました。また、今年11月に開催された全国水環境保全市町村連絡協議会全国大会(名水サミット)では、「名水というのには訳がある」をテーマに、地下水保全の重要性を市内外に発信する機会となりました。

一方、全国的に外国資本による水源林取得や乱開発、過剰揚水などの問題が報告されており、私からは、水源地の現状管理や土地取引への対応についてお伺いしました。

市の答弁では、全国に先駆けた秦野市地下水保全条例に基づき、井戸の新規設置に許可制、変更時の届出義務化、継続的な水質・水位モニタリングを実施していること、関係課で情報を共有し乱開発に適切に対応していることが説明されました。これにより、無届け利用や過剰揚水を抑え、安定供給を維持できているとのことです。

二次質問では、未然防止の重要性を強調し、制度の厳格運用に加え、市民の保全意識向上について尋ねました。答弁では、水源地の多くが公的機関所有で無秩序開発の可能性が低いこと、市民向け講座や名水フェスティバルなどの啓発活動を通じて意識向上を図っていることが示されました。私からは、今後も注意深く見守っていただきたいと伝え、安心感を得ることができました。

2. 人口減少と外国人との共生について

人口変動のグラフを提示し、2024年の外国人人口4,829人に対し日本人人口の減少傾向を指摘しました。総人口は前年比684人減ですが、自然減を除くと1,273人増、そのうち外国人増加が410人と約32%を占めています。出生数でも外国籍が全体の2.8%です。これらの背景に外国人労働者の流入があると考え、私からはその増加状況と理由をお伺いしました。

答弁では、管内外国人労働者が3年前比39.4%増、市内製造業で569人とのデータが示され、人材不足、特に都心への流出や専門スキル確保の難しさが理由とされました。

さらに、将来の日本人・外国人比率の見通しを尋ねたところ、国全体の推計を参考に、2045年頃には外国人比率が6.1%、2070年には10.8%になるとの推察がなされました。本市も同様の傾向が予想されます。

私からは、文化摩擦やトラブルを避けるため、多文化共生の仕組み整備と条例制定を提案しました。答弁では、人権施策推進指針に基づく日本語支援や相談窓口、多言語情報提供を進めていること、国の動向を踏まえ調査研究を進める方針が示されました。

最後に、人口減少や外国人増加がもたらす社会変化への不安を述べつつ、多文化共生が明るい将来につながることを期待し、この項を終えました。

3. 教育について

前回の質問に続き、児童・生徒の学習用端末利用環境についてお伺いしました。答弁では、有害サイトアクセス制限を強化し、トラブルは把握されていないこと、ホワイトリスト方式を一時試みたが学習への支障からブラックリスト方式に戻したことが説明されました。

次に、心身への影響対策を尋ねました。答弁では、全国調査でスマートフォン利用時間が増加し学習時間が減少する課題が指摘され、市では家庭学習手引きの配付、夜間利用制限アプリ試行、情報モラル教育の充実、SNS対策講座などを進めていることがわかりました。また、非認知能力育成や読書活動も推進中です。

私からは、世界の著名人(ビル・ゲイツ氏、スティーブ・ジョブズ氏など)が自らの子供にデジタル機器を制限している事例や、スマートフォン依存のリスクを挙げ、愛知県豊明市の条例のような広範な取り組みを要望しました。教育部長からは、教育委員会で報告し協議するとの前向きな答弁をいただきました。

さらに、知的好奇心を育む教育として福井県の白川文字学を紹介し、本市での研究・導入を提案しました。答弁では、現行指導要領の主体的学びと共通点があると認識し、特色を参考に探求心を大切にした教育を進める方針が示されました。私からは、漢字の成り立ちから学ぶ倫理や疑問の重要性を補足し、期待を伝えました。

4. 文化財の保護について

神社仏閣の売買トラブル増加や地域の高齢化による維持管理難を挙げ、文化財保護の対応をお伺いしました。

答弁では、指定重要文化財に対し補助金交付や特別公開、周知活動を実施していること、指定外の地域遺産についても新たに登録文化財制度を検討中であることが説明されました。これにより、裾野を広げ次世代継承を図るとのことです。

私からは、文化財が地域の歴史・アイデンティティを伝える宝であること、戦後教育の影響で伝統理解が薄れている現実を指摘し、所有者・住民の理解を得た支援を要望しました。

最後に、高橋市長から、さまざまな視点を生かし秦野市の将来づくりに取り組むとのお言葉をいただきました。私からは、戦略的な市政運営を願い、質問を終えました。

今回の議論を通じて、秦野市の強みと課題を改めて実感しました。地下水や文化といった宝を守りつつ、人口構造の変化や次世代教育にしっかり向き合い、持続可能なまちを目指してまいります。

市民の皆様のご理解とご支援を、心よりお願い申し上げます。

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